オリハルコン

登場作 ホメロス風讃歌
ヘラクレスの盾
アトランティス伝説
主な別称・表記揺れ オレイカルコス
オリカルクム

 伝説の金属として登場することの多い素材。
 主にゲーム中の強力な装備品を作る際に必要となったり、あるいは乗り物の動力源として使われたりといった扱われ方が目立つ。

 古来より、ギリシャ・ローマ等の様々な文献で名前が記されているが、もっとも有名なものは幻の大陸と呼ばれるムー大陸、そこにあったとされる伝説の国アトランティスで使われていたという金属と思われる。
 当初は銅を用いた合金(あるいは銅そのもの)という解釈が多かったものの、時代が下るにつれて「炎のように燦然と輝く」「希少性が高く、その価値は金に匹敵する」「自ら浮遊する性質を持つ」など、様々な特徴が描かれるようになった。
 また前述のアトランティス国では、建築物の建材として、このオリハルコンが用いられていたという描写も存在する。

 ここまで読んで気付くかもしれないが、元ネタにおけるオリハルコンには(特殊な性質こそ持つものの)武具の素材として優れているという描写は存在しない。
 日本でこのように扱われるようになった背景には、やはり有名RPGであるドラゴンクエストシリーズの存在が挙げられるだろう。3作目「そして伝説へ…」および外伝漫画「ダイの大冒険」において主人公専用の強力な剣を作るための材料として登場、また後者においては「神々が生み出した金属で、世界に極少量しか存在しない」「あらゆる衝撃や熱を受け付けず、加工にも特殊な技術が必要」といった特徴が語られている。
 これらの作品が、後続の作品へ影響を及ぼしていることは間違いない。

 なおDQ以前にも、「海のトリトン」というアニメ作品において主人公の持ち物としてオリハルコンの短剣が登場、物語全体のキーアイテムとなっていた。
 一部作品で、短剣の銘として「オリハルコン」という名前そのものが用いられているのは、おそらくこちらが元ネタとなっているのだろう。

  • 最終更新:2014-08-15 17:54:26

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